2017年入社 医療系システムエンジニアR.F
私は就職活動を始めた当初、機械設計の仕事に就きたいと考えていました。ただ、大学では経営について学ぶ一方、専門学校にも通って医療関係の勉強をしていたことから、自分が学んだ2つの知識を活かしたいと考え、医療分野を手掛けているIT企業にターゲットを絞ることにしました。そして、新卒向けの就職情報サイトで、たまたま「医療」という文字を見つけたのがトーテックアメニティだったのです。説明会に参加して話を聞いてみると、医療関係の業務をしている方の割合は、それほど大きくなかったものの、会社全体でみるとたくさんの社員がいて、会社の歴史もものすごく長い。給与面や福利厚生などもきちんと整っていて、高いモチベーションを保ちながら安心して働ける職場だと感じ、入社したいと思うようになりました。
私の主な仕事は、「RIS」と呼ばれる病院の放射線科の技師さんが使用するシステムの導入支援です。病院では医師がレントゲン撮影を希望する場合、放射線技士にその都度、紙の検査依頼票を渡す作業がありますが、「RIS」では、医師が扱う電子カルテから撮影依頼を行い、さらに会計システムにもその情報が送信されるというもので、大幅に業務を効率化できます。私はこのシステムのバージョンアップ時の入れ替え作業や、導入後のトラブル対応、操作の説明などを担当しています。これまでの仕事を振り返って印象深いのは、配属されて2カ月半ぐらいの頃、お客様先で導入作業をしていると、いきなり「システムの説明をして欲しい」と依頼されたことです。資料もない状態でものすごく緊張したのですが、何日か前に仕様書を見ていたおかげでなんとか乗り越えることができ、終わった時のやりきった感は今でも鮮明に覚えています。
システムを導入する際には、まず社内である程度開発を進め、その上で現地に持っていくという流れを取ります。導入時のポイントとなるのが、システムのカスタマイズです。医療業界では、国や研究機関に対してさまざまな報告義務が課せられており、こうした業務を効率化するためにシステムの標準機能から各病院の報告義務に応じたカスタマイズを依頼されることが多いのです。私が担当したものの一つが、レントゲンの撮影枚数を自動で集計するシステムです。以前は1件ずつ手作業で撮影回数をカウントしていたのですが、これを全自動で集計できるような仕組みを構築しました。3日間ぐらいかかっていた作業がわずか15分で完了できるようになり、お客様からものすごく喜んでもらえました。あれだけ喜んでもらえると、システムを作った私たちの方も「やった甲斐があったな」と思いますね。